モロッコヨーグルの正体は?ヨーグルトではない植物油脂のクリーム、1961年発売の名前の由来と象の箱、当たりの数まで5つのポイント

※本記事には広告・アフィリエイトリンクが含まれます。

駄菓子屋さんで見かける、小さな丸い容器に入った白いクリーム。木のスプーンですくって食べる「モロッコヨーグル」は、ヨーグルトのような甘酸っぱさがあるのに、ヨーグルトとはどこか違う不思議なお菓子です。大人になってから「あれは結局なんだったの?」と気になった人もいるのではないでしょうか。

この記事では、モロッコヨーグルの正体と名前の由来、容器やスプーンのひみつ、当たりの仕組みを紹介します。買う前や、子どもに聞かれたときの答えの参考にしてください。

目次

モロッコヨーグルの正体は?ヨーグルトとの違い

モロッコフルーツヨーグルを楽天市場で探す

最初に、いちばん気になる「中身は何か」から見ていきます。正式な商品名や、パッケージに書かれた原材料もあわせて確認しましょう。

中身は植物油脂でつくったクリーム

ふだん「モロッコヨーグル」と呼ばれているお菓子の正式な名前は、「モロッコフルーツヨーグル」です。製造しているのは、大阪市西成区にあるサンヨー製菓株式会社。公式サイトの商品紹介でも、この名前で「創業以来の売れ筋商品」と紹介されていました。

名前に「ヨーグル」とつくので、ヨーグルトの仲間だと思っていた人も多いかもしれません。けれども、中身はヨーグルトではありません。毎日新聞が2021年にサンヨー製菓を訪ねた記事では、池田光隆社長が、中身を「簡単に言うと、植物性油脂でできたバタークリームのようなもの」と説明していました。植物性の油脂に、砂糖やブドウ糖、酸味料といった身近な材料を混ぜ、泡立てるようにしてあのクリームにしているそうです。

2017年に工場を取材したグルメサイト「メシ通」の記事でも、社長は「一番近いものでいうと菓子パンに挟まっているクリームに近い」と話していました。記事によると、主な原料は植物油脂と砂糖とブドウ糖で、そこに酸味料や塩などを加えて味を整えているとのことです。

つまり、あの甘酸っぱさは、乳酸菌で牛乳を発酵させたものではなく、酸味料でつけた味ということになります。ヨーグルトは牛乳などを発酵させてつくるものなので、材料もつくり方もまったく別のお菓子だとわかりますね。

日本では、ヨーグルトにあたる「発酵乳」の成分規格が、「乳及び乳製品の成分規格等に関する命令」で決められています。全国発酵乳乳酸菌飲料協会の解説によると、発酵乳は無脂乳固形分が8.0%以上で、生菌タイプなら乳酸菌数または酵母数が1mlあたり1,000万以上と定められています。牛乳を使わないモロッコヨーグルは、この基準とは関係のない、あくまで「お菓子」として売られているわけです。

X(旧Twitter)でも、モロッコヨーグルを「モロッコヨーグルト」と言い間違えると駄菓子好きにつっこまれる、という冗談めかした投稿が見られました(Xの投稿)。「ヨーグルト」ではなく「ヨーグル」という名前そのものが、このお菓子の正体をうまく表しているのかもしれません。

ちなみに、フタの色は何色かありますが、毎日新聞の英語版記事によると、フタは5色でも中身の味はすべて同じだそうです。色で味が変わると思って選んでいた人には、ちょっとした発見ではないでしょうか。

原材料表示と1個あたりの栄養成分

中身をもう少し詳しく知りたいときは、パッケージの原材料表示が手がかりになります。駄菓子の情報をまとめている「駄菓子ずかん」が紹介している表示では、原材料名は次の順に並んでいました。

植物油脂(国内製造)、砂糖、ブドウ糖(コーンスターチを原材料とする)、食塩のあとに、添加物として酸味料、甘味料(ステビア)、調味料(アミノ酸)、香料(オレンジオイル)、乳化剤、酸化防止剤(V.E)が続きます。原材料は使った重さの多い順に書くきまりなので、植物油脂がいちばん多く、砂糖とブドウ糖が続くことがわかります。社長の説明とも、ぴったり一致していますね。

表示のなかで、食塩のあとにスラッシュ(/)で区切られている部分から先が、食品添加物です。甘味料のステビアは、植物の葉からとれる甘味成分です。砂糖とブドウ糖に加えて、こうした甘味料や調味料も組み合わせて味を整えていることが読み取れます。

香料にオレンジオイルが使われているのは、少し意外に感じる人もいるでしょう。「フルーツヨーグル」という名前のとおり、甘酸っぱさの奥に、ほんのりした果物の香りを加えているのかもしれません。

駄菓子ずかんの表示では、内容量は1個4gで、栄養成分は1個あたりエネルギー25kcal、たんぱく質0g、脂質2g、炭水化物2g、食塩相当量0.007gでした。別の駄菓子紹介サイト「ラムネマニア」では、1個3.7gという表示が紹介されています。時期によって表示が少し違う可能性もあるので、正確な数字は手元のパッケージで確かめてください。

1個のエネルギーは小さいものの、中身のほとんどが油脂と糖分です。いくつも続けて食べると、そのぶん積み重なっていきます。子どものおやつにするなら、ほかの駄菓子とあわせて、いくつまでにするかを決めておくと安心です。

また、表示の保存方法には「直射日光、熱い所は厳禁」と書かれていました。中身が油脂のクリームなので、夏場に車のなかや日の当たる場所に置いておくのは避けたいところです。食物アレルギーが心配な場合も、原材料は製造時期によって変わることがあるため、買ったときのパッケージの表示を見るようにしましょう。

アレルギー表示のルールは、2026年に変わったばかりです。消費者庁の通知によると、2026年4月1日に食品表示基準が改正され、カシューナッツが表示を義務づける「特定原材料」に加わりました。2年間の経過措置はありますが、えび、かに、くるみ、小麦、そば、卵、乳、落花生とあわせて、義務の品目は9品目になります。同じ通知で、ピスタチオも表示がすすめられる品目に追加されました。

なぜ「モロッコ」?発売のきっかけと名前の由来

昭和の駄菓子の詰め合わせを楽天市場で探す

次は、このお菓子が生まれたいきさつと、ちょっと不思議な名前の由来です。社長が取材で語った内容をもとに見ていきます。

夏に溶けるチョコの代わりに生まれた

モロッコヨーグルが発売されたのは、1961年(昭和36年)です。開発したのは、今の池田光隆社長の祖父にあたる先代の社長でした。

毎日新聞の英語版記事によると、サンヨー製菓の設立は1959年ですが、一家はそれより前からお菓子づくりをしていました。戦後も、なんとか子どもたちにお菓子を届けたいという思いで材料を集めていたと、社長は聞いているそうです。メシ通の記事では、ビスケットを一斗缶に詰めて売っていた時代があったことや、名字をとって「池田製菓」という社名にしたことも語られていました。

メシ通の記事によると、当時の会社は、主にウイスキーボンボンなどのチョコレート菓子をつくっていました。ところがチョコレート菓子は、夏の暑さのなかでは溶けてしまうので流通させられません。そこで、夏でもつくれるお菓子はないかと考えたのが始まりだったそうです。

社長は、夏場は子どもも食欲が落ちるので、そんなときに食べやすいものとして、ヨーグルトっぽい甘酸っぱいお菓子を考えたと話しています。暑い時期でもさっぱり食べられるように、という発想から生まれたお菓子だったのですね。

ただ、最初から売れたわけではありませんでした。問屋さんに持っていっても「何これ……?」という反応で、なかなか扱ってもらえなかったそうです。そのなかで、今も取引のある大阪・松屋町の問屋さんが買ってくれて、東京に卸したところ、珍しさもあって少しずつ売れるようになったといいます。やがて各地の駄菓子屋さんから注文が入るようになり、生産が追いつかなくなるほどになりました。

はじめは夏場だけつくり、しばらくはウイスキーボンボンとの「二足のわらじ」だったそうです。ウイスキーボンボンは砂糖の膜が薄く割れやすいため、全体の2割ほどがロスになっていたとのこと。そうした事情もあって、2017年の取材の時点で「50年近く前から」モロッコヨーグル一本で続けていると語られていました。

売れるとわかると、まねをする会社も出てきたそうです。社長が問屋さんに聞いたところ、多いときは10社以上が似た商品をつくっていたといいます。それだけ当時の子どもたちに受け入れられた、新しいお菓子だったことがうかがえます。

モロッコの名前と象の箱に込めた思い

では、なぜ「モロッコ」なのでしょうか。メシ通の取材で社長は、ヨーグルトっぽいお菓子の名前を考えるときに、先代がヨーグルトの由来を調べたと話しています。エジプトやモンゴルなど、起源についてはいろいろな説があるなかで、モロッコにも古くからヨーグルトがあったらしいとわかり、なかでもいちばん語呂がよかったので「モロッコ」にしたそうです。

毎日新聞の記事でも、文献を調べるとモロッコでは昔からヨーグルトが食べられていて、語感もよかったので名づけたと紹介されていました。どちらの記事でも、決め手は「語呂のよさ」だったことがわかります。

もうひとつ気になるのが、箱やフタに描かれた象の絵です。モロッコと象の組み合わせを不思議に思った人もいるでしょう。毎日新聞の記事で社長は、「ゾウはまた別の話」と笑って答えています。子どもたちに、象のように強く、やさしく、たくましく育ってほしいという、先代の願いがこめられているそうです。

メシ通の記事によると、お菓子を買ってくれるのは子どもなので、その子どもたちへの思いからこのイラストを頼んだとのこと。親子仲よく、という意味もこめて、親子の象の絵になっているそうです。

箱のデザインは、2017年の時点で今のものが3代目でした。初代から一貫して象がモチーフになっています。2代目の箱には青い象が描かれていて、印刷所から上がってきたいくつかの案のなかから、当時2歳だった社長のお姉さんに選ばせたという、ほほえましいエピソードも語られていました。今のデザインは、取材の時点でもう20年ほど使っているとのことです。

Xでは、ダイソーに「駄菓子屋文具」シリーズが登場し、モロッコヨーグルのデザインもあるという投稿がありました(投稿1、投稿2)。クッピーラムネの公式アカウントも、懐かしい駄菓子の文具が10月下旬から順次発売されると告知しています。箱やフタのデザインが、今もグッズになるほど親しまれていることがわかります。

次に駄菓子屋さんで見かけたときは、箱の象の親子にも注目してみてください。子どもと一緒に、名前や絵のいわれを話しながら選ぶのも楽しい時間になりそうです。

象が描かれた中身の容器にも歴史があります。東洋経済オンラインが2026年3月に掲載した取材記事では、モロッコヨーグルの容器は直径約3cmのカップ型で、その形は発売当時からずっと同じだと紹介されていました。箱のデザインは代替わりしても、手に取る容器の形は昔のままなんですね。

容器と木のスプーンにも理由がある?

使い捨ての木製スプーンを楽天市場で探す

モロッコヨーグルらしさをつくっているのが、ころんとした容器と、小さな木のスプーンです。この2つにも、ちゃんとした理由がありました。

丸い容器は昔のヨーグルト瓶がモデル

モロッコヨーグルの容器は、下がふくらんだ、ずんぐりとした形をしています。インターネット上では、箱に描かれた象からの連想なのか、「象の足の形をまねている」という説も出回っているようです。

けれども、メシ通の取材で社長は、この説をはっきり否定しています。昔のヨーグルトは牛乳屋さんが届けるもので、ずんぐりした形のガラス瓶に入っていたそうです。その瓶をデフォルメしたのが、モロッコヨーグルの容器の形だといいます。社長は「象の足は関係ないです」と笑って話していました。

フタにも由来があります。昔のヨーグルト瓶は、フタのかわりにビニールをかけて輪ゴムで止めてあり、モロッコヨーグルのフタもそれを模したものだそうです。フタのふちのヒダのような質感は、工場の工程でつくられていて、その部分は企業秘密とされていました。

毎日新聞の記事でも、容器はヨーグルトの容器に似せてつくり、スプーンもつけたと紹介されています。本物のヨーグルトではないけれど、見た目や食べ方はヨーグルトらしくする。そんな工夫が、60年以上たった今も変わらず続いているわけです。

工場では、容器を並べて中身を注入し、フタをのせてシールする流れで製造しています。メシ通の記事によると、工程は大きく5つに分かれていて、2017年の取材時は、5つの工程に1人ずつ、合わせて5人の体制でした。1日におよそ6万〜7万個をつくって出荷しているとのことで、毎日新聞の2021年の記事でも、1日に6万〜7万個という数字が紹介されています。

記事によると、会社の建物は工場も兼ねていて、2階が工場、その下の階には出荷を待つ箱がうず高く積まれていました。ラインを動かすのは朝9時から16時過ぎまで。最後の工程では、箱詰めしたものにひもをかけ、箱に製造日のスタンプを押して段ボールに詰めれば出荷できる状態になるそうです。でき上がった箱は、大阪市中央区の松屋町にある問屋さんへ出荷していると紹介されていました。

大きな工場ではなく、コンパクトな町工場で、昔ながらの容器とフタの形を守ってつくり続けている。そう知ると、小さな容器を手に取ったときの見え方も少し変わってくるのではないでしょうか。

北海道の白樺でつくる木のスプーン

モロッコヨーグルを食べるときに欠かせないのが、ついている小さな木のスプーンです。毎日新聞の英語版記事によると、このスプーンは北海道産の白樺でつくられているそうです。

1個20円ほどのお菓子に、国産の木を使っていることを不思議に思った記者が理由をたずねると、衰退している林業に少しでも貢献したいという思いから、間伐材を使っているという答えでした。間伐材とは、森の木が混み合いすぎないように、育つ途中で間引いた木のことです。材料をまとめて注文することで、コストの面の課題も乗り越えているとのことです。小さなスプーン1本にも、つくり手の考えがこめられていたのですね。

スプーンの形にも歴史があります。メシ通の記事によると、ある時期までは羽子板のように先が四角い形だったそうです。社長は、今50代くらいの人ならその形を覚えているかもしれないと話していました。現在のスプーンは、ひょうたん型になっています。

形が変わったのには、作業の事情がありました。スプーンを輪ゴムで束ねる作業を内職で頼んでいたところ、羽子板型だと向きをいちいちそろえる必要があって大変だったそうです。ひょうたん型なら前も後ろも同じ形なので、そろえなくてすみます。先代がそのことに気づいて、形を変えたといいます。

羽子板型には、四角いせいで容器の端のクリームがすくいきれないという弱点もあったそうです。社長は、最後は結局指で食べていた、と笑っていました。ラムネマニアの記事の筆者も、スプーンだとすくいきれずに少し残り、子どものころは指ですくってなめていたと書いていました。同じ経験をした人は多いのかもしれません。今のひょうたん型でも、底のふちに少しクリームが残ることがありますよね。容器のふちに沿ってスプーンを回すようにすくうと、残しにくくなります。

小さな子どもが食べるときは、木のスプーンを口にくわえたまま歩き回らないように、座って食べるよう声をかけてあげると安心です。スプーンは使い捨てなので、食べ終わったら容器と一緒に片づけましょう。

毎日新聞の記者は、子どものころ、木のスプーンも味の一部のように感じていたと書いていました。プラスチックではなく木のスプーンで食べることも、モロッコヨーグルならではの楽しみといえそうです。

どこで買える?当たりとジャンボヨーグル

ジャンボヨーグルを楽天市場で探す

最後に、買うときに知っておきたい当たりの仕組みや箱の入り数、大きなサイズの商品について見ていきます。

フタの裏の当たりと1箱の入り数

モロッコヨーグルには当たりがついています。ラムネマニアの紹介によると、フタの裏側に「あたり」「はずれ」が書かれていて、当たりが出たらもう1個もらえる仕組みです。毎日新聞の英語版記事でも、当たりが出るとおまけでもう1個もらえる商品として紹介されていました。

1箱の入り数は、サンヨー製菓の公式サイトの商品紹介に載っています。モロッコフルーツヨーグルは「60付あたり15 小売店様サービス5」と書かれていました。60個ぶんの商品に、当たりで交換するための15個と、お店向けのサービス分5個がついているという意味だと読めます。ラムネマニアの2018年の記事では、1箱70個入りで当たりは10個と紹介されていて、時期によって構成が違うのかもしれません。

公式サイトには、ほかにもバラ売り80個入りの「モロッコフルーツヨーグルスーパー80」や、ピロー包装8個入りの「ヨーグルランド」が並んでいました。値段は、公式サイトの商品紹介では1個20円と書かれています。一方で、駄菓子ずかんは参考価格を35円(税抜き)としていました。お店や時期によって売値は変わるので、店頭の表示で確かめてください。

公式サイトの商品案内には、「りんご村」という商品も載っていました。青りんごの香りで、甘さを抑えて酸っぱさを強調した50個入りの商品と紹介されていますが、案内には「現在販売しておりません」と書かれています。見かけなくなった味を探している人は、覚えておくとよいでしょう。

どこで買えるかというと、毎日新聞の英語版記事によると、主なお客さんは駄菓子屋さんです。木のスプーンや当たりつきという特徴があるため、大手の小売店にはあまり置かれていないそうです。

Xでも「モロッコヨーグル欲しいのに売っていない」という投稿がありました(Xの投稿)。近くの駄菓子屋さんや、駄菓子をそろえたお店をのぞいてみるのがよさそうです。まとめて手に入れたいなら、駄菓子の問屋さんや通販で箱ごと買う方法もあります。

社長は毎日新聞の取材に、子どもたちが自分でお菓子を選び、計算して、お金を払う、その楽しい時間の一部であり続けたい、と話していました。当たりが出るかどうかをどきどきしながらフタをめくるのも、その時間の一部なのでしょう。

パンに塗れるジャンボヨーグルと食感

「1個では足りない」という人のために、大きなサイズの「ジャンボヨーグル」もあります。毎日新聞の英語版記事によると、1996年から販売していて、通常サイズの11個分以上にあたる量だそうです。ラムネマニアでは、1個43gと紹介されていました。同じページによると、当たりがついているのは通常サイズのフルーツヨーグルだけで、ジャンボヨーグルには当たりはないそうです。

生まれたきっかけは、取引先の人の熱心なリクエストでした。メシ通の記事によると、その人は子どものころ、モロッコヨーグルを10個ほど買ってきて食パンに塗って食べるのが大好きだったそうです。何個も買うのも、少しずつ塗るのも大変だったので、大きいのをつくってほしいと頼まれたといいます。

社長は売れないだろうと迷ったそうですが、その取引先向けに試しにつくってみると、少しずつ評判になり、扱いたいお店が増えていきました。はじめは手作業でしたが、2017年の取材時には専用の機械のラインをつくり、週に1回ほどのペースで、1日に6,000〜7,000個を製造していると話しています。毎日新聞の英語版記事では、パンやアイスクリーム、ヨーグルトにあわせて食べるレシピも、インターネットで紹介されていると書かれていました。

食感の変化にも、おもしろい話があります。食べたあとに残るシャリシャリした感じが好きだという記者に、社長は、お客さんに言われるまで知らなかったと答えたそうです。中身はできたてはふわふわですが、時間がたつと糖分が結晶になって、シャリシャリした食感が出てくるのだといいます。社長はいつもできたてを食べていたので、気づかなかったというわけです。

Xでは、大人になってから食べたら「あれ?味が変わった?」と感じたという投稿もありました(Xの投稿)。社長は、味は発売当時から変わっていないと話しています。同じ商品でも、つくってからの日数で口当たりが変わることを知っておくと、感じ方の違いにも納得がいくかもしれません。

ふわふわが好きか、シャリシャリが好きか。家族で食べ比べてみると、意外な好みの違いが見つかりそうです。

通常サイズのほうの数字も紹介されています。東洋経済オンラインの2026年3月の記事によると、モロッコヨーグルは年間約1000万個つくられていて、1個売った利益は約1円という薄利多売の商品だそうです。かつて10社ほどがつくっていたヨーグル系の駄菓子で、今も残るのは2社だけとのこと。11個分以上が入ったジャンボヨーグルも、今も買えるのはうれしいことですね。

まとめ:モロッコヨーグルを知る5つのポイント

楽天市場で駄菓子を探す

モロッコヨーグルは、ヨーグルトのようでいてヨーグルトではない、ちょっと不思議な駄菓子です。この記事で紹介した内容を、5つのポイントにまとめておきます。

  1. 中身はヨーグルトではなく、植物油脂でつくったバタークリームのようなものです。
  2. 1961年に、夏に溶けるチョコの代わりとして生まれ、名前は語呂のよさで選ばれました。
  3. 象の絵は、子どもに強くやさしく育ってほしいという願いをこめたもの。
  4. 丸い容器は昔のヨーグルト瓶がモデルで、木のスプーンは北海道の白樺製とのこと。
  5. フタの裏に当たりがあり、大きなジャンボヨーグルも販売されています。

次に駄菓子屋さんで見かけたら、容器やスプーン、箱の象にも目を向けてみてください。由来を知ってから食べると、いつものひと口も少し違って感じられるはずです。

  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

駄菓子の歴史や種類、楽しみ方を調べ、世代を問わず楽しめる情報を届ける編集部です。

目次